今号のフィーチャーストーリーは、過去の概念を覆すパワーサーフィンを武器にプロとして活躍したハワイアン、デーン・ケアロハの悲劇的な半生を追ったアーティクル。プロサーフィンの歴史を振り返ると「あのとき……していれば」とか、「……だったのに」と思わせるエピソードによく出くわす。なかには若くして名声を手に入れて早々と燃え尽きた者もいれば、ひたすら自滅の道を突き進んだ者もいる。だが、トップランカーでありながらも当時のサーフィン界をめぐる時代の変遷にキャリアを滅茶苦茶にされたサーファーは、ケアロハをおいてほかにいない。
THE CLOUDS CONCEAL THE VOLCANO
ハレアカラを覆う雲
ハワイ初の世界チャンピオンに王手をかけた男、デーン・ケアロハ。そして彼を翻弄した時代の流れ。
文:ポール・ホルムズ
“Water Cycles” Are The Core Of My Life
循環の中で遊ぶ
文:山根 佐枝
間屋口 香の生き方。
PRETTY THINK SO
バスク回顧録
文:ポール・エヴァンス
サラウツでの日々。あれはまるでプロサーフィン全体がバスクの伝統と慣習に飲み込まれたような有様だった。波を覚えている者はほとんどいないが、あの乱痴気騒ぎを忘れる者はけっしていない。
GOLDEN HANDCUFFS
黄金の手鎖(てぐさり)
文:ティム・ベイカー
写真:イニゴ・グラセット
悲劇的なウイルスが世界中に蔓延するなか、スペイン人カップルはスマトラ沖に隔離される。そこには極上の波とともに、ありえないほどの感謝にあふれる日々があった。
TOUCHING THE MONOLITH
モノリスの手触り
文:ベン・ウォルドロン
シェイパーたちのお気に入りの道具。
Portfolio: Richard Freeman
The Solution Is (Still) Beautiful
ポートフォリオ:リチャード・フリーマン
(今も)その答えは美しい
文:デレク・ライリー
ハイファッションの世界からサーフコンセプトまで、リチャード・フリーマンはいつだって臨戦態勢だ。
Backsliding
バックスライディング
写真:グラント・エリス
ログという概念をあらためて検証する。
かつてのプロサーフィンシーンの裏側に迫った記事が印象的な最新号『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版12.3』は9月30日(金)に発売です。上記のほかにもフロリダ・ココアビーチのアーティスト、ブルース・レイノルズに迫った「INLETS OF THE MIND 心の入り江」(記事内でケリー・スレーターが言葉を寄せています)やインターポールのフロントマン、ポール・バンクスのインタビュー「PORTALS TO THE SEA 海への扉」など、世界中から集められた至高のサーフストーリーが盛りだくさんです。ぜひご覧ください!